うちにいる猫の中で、幼いころと現在のギャップが一番大きいのは、誰がなんと言おうとみかんだろうな。
このポヨヨンとした外見を見てくださいよ、みなさん。
子猫にしては耳が小さく、しかも離れている。目も小さめ。毛は子猫特有のポワポワ状態。うちに来たのは3年前のゴールデンウィークだった。当時鶴見に住んでいた友人が、近くの獣医で子猫のもらい手を探しているという話を聞き、魔が差したように見に行ってしまったのだ。
何匹かいるということで楽しみにして行ったのだが、確かに5〜6匹いたが1匹だけ大きく他のコたちは目に見えて小さい。
どうやら、大きい1匹は誰かによって持ち込まれ、小さい数匹は獣医のところに以前からいる猫が産んだばかりの子猫だったようだ。仲間はずれのように大きい(といっても生後2週間くらいだろう)が、みかん。先生が子供を産んだ猫の乳を飲ませようと思っていた矢先だったらしく、見に行った日はまだ時期尚早ということで手ぶらで帰った。
数日後に行くと、大きめの子猫は小さめちゃんたちを押しのけるようにして、しっかり乳を吸っている。これなら大丈夫でしょう!ということで、もらってきた。しかし、獣医の先生が心配するほどのこともなかったかもしれない。だって、家に着いた日にゴンの猫缶をガツガツ食べたんだもの。
なにはともあれ、あれから避妊手術のために行った時以外、みかんは医者いらずの丈夫さでたいへん親孝行。小さかった眼はギョロ目になり、ポワポワの毛はブラシで梳いてもパラパラ落ちるような硬めの毛になった。ドロボウ模様がはっきりしてきて、どう見ても一般的な美人とは言えないが、外見に似合わず人見知り。器用で賢い猫になった。
誰かが怒られていたりすると、心配そうに見に来るし(単なるヤジ馬かもしれないが)、ほとんど鳴かないし(か細い声で「ニャ・・・」と鳴くだけ)、後からきたまめこと遊んでやっているし、けっこう言うことナシの猫なのだ。
欠点はすぐに爪を出すことくらいかな。最近少々食い意地が張ってきたが、他の2匹とは違う場所でごはんをもらうことも覚え、自分の場所できちんと待つようになったし。まめこは、まだまだ子供だから、うちの猫たちの実質的なリーダーはみかん、ということになるかもしれない。ゴンは・・・つづく。
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