一時期はほとんど葉がないくらいボロボロになってしまったエメ・ヴィベール。今年は全く期待できないと思っていたのに、見事に予想を覆してくれた。半分ヤケクソで剪定したところから出た新しい枝には、ほとんどといっていいくらいつぼみがついている。充実した株になると一枝にかなりの数の花が房咲きになるようだが、うちの場合は5個くらい。それでいい、それで充分。淡いピンクの蕾、純白の小さな花、よく茂るみずみずしい葉、棘が少ないしなやかな枝・・・ある意味、私の中での理想を体現している薔薇だといえるだろう。
来月に入ったら、他の薔薇は秋の花に備えて剪定する予定だが、エメさんはそのころたくさんの花を咲かせているに違いない。イギリスの著名な造園家(園芸家とも)ガートルード・ジェキル女史がこよなく愛した薔薇だそうだ。景観をつくる薔薇としての本領を発揮してもらえないのが残念だが、できるだけのびのびと育てたい。
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