ノワゼット系の魅力を余すところなく持ちながら優雅なことこの上ないマダム・アルフレッド・カリエール。うちの花は大輪とは言いがたいが、このシルバーピンクというのだろうか、非常にニュアンスのある花色はこの品種独特のものであるように思う。二番花をすでに5輪ほど咲かせているが、つくづくお似合いの環境ではなくて申し訳ない。この花は、現代的な家ではなく古いレンガの家や月日に洗われた木の外壁をもつ家にこそ似つかわしい。ピエール・ド・ロンサールが明るい庭のアーチを彩るにふさわしいように、カリエールは古い家の壁を覆うにふさわしい薔薇だ。
現在一番手が届かないところに枝を伸ばしているので、散りそうな花を摘むことができない。新葉がうどんこにやられつつあり、かわいそうだができるだけのことはしているのでこれ以上どうしようもない。まあ、周りを見るとアブラムシに葉をほとんど食い尽くされたかのように見える株がきれいに花を咲かせていることもあるし・・・これ以上ひどくならないようにするしかないなぁ。
カリエール夫人のとなりでは、これまたノワゼット系ノブラッシュ・ノワゼットが咲いている。あたたかみのあるクリーム色のカリエール夫人と青味を帯びた淡いピンクのブラッシュ・ノワゼットのハーモニーがまた美しい。と、自己満足に浸っている今日このごろ。
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