なんやかんや言っても北側は限界があるので、常時置いている薔薇は少ない。普段は南側だが花が咲いている時だけ北側に移動させたものもけっこうある(私の滞在時間が長い部屋であるため)。そんな薔薇は南組で紹介したので、北側は一応これで終わり。
●ブラッシュ・ノワゼット
おそらく、私が一番好きな薔薇。何らかの事情で薔薇を手放さなくてはならなくなった時、おそらく最後まで手元に残しておきたい、残るであろうという意味で。オールドローズにも系統によってそれぞれ多彩な特徴があるが、私の嗜好にはノワゼット系が一番合うようだ。チャイナローズとムスクローズの交配によって生まれたらしいが、やさしい色合いの花が多い。
純白というのではなく、「ホワイト」に分類されているが微かに紅がさす花色。これを「ブラッシュ」というのではないかと思うのだが、私はこの「ブラッシュ」にめっぽう弱い。透明感のある花びらとナチュラルな感じの花容、細目の枝ぶり、やわらかい明るい緑色の葉なども好きだ。
ブラッシュ・ノワゼットは、つぼみのうちはけっこう濃いピンク。咲くと、やや青みを帯びた淡いピンクで、だんだん白に近づいてくる。数輪咲くと、きいれいなピンクの変化が見られるところもこの花の魅力だろう。軽めの剪定にしてつる薔薇のようにも仕立てられるし、強く剪定してブッシュ型にもできるという。本当はつる状にした方がいいと思うのだが、わが家では不可能だ。ゆっくり成長するとのことなので、うちに合った仕立て型で楽しませてもらおうと思う。香りは「強香」というほどではないがけっこう香る。上品な香りだ。
ふと思ったのだが、この「ブラッシュ」的な色というのは桜の花に通じる。サトザクラの淡い色合いの品種などは、このブラッシュ・ノワゼットに似ているように思う。日本人好みの薔薇なのかもしれないなぁ。白状すると現在北と南で複数栽培中(^_^;
コメント